BLOG

ブログ

カテゴリー:

知っておきたい脂質の知識

  • パーソナルトレーニング
  • 施術関連

こんにちは!ゆあ整骨院の細田です。

今回は「脂質」についてお伝えいたします。

 

 

脂質は三大栄養素であり、身体にとって必須の栄養素なのですが、食べると「太る」といった悪いイメージを持たれてしまいがちな栄養素です。

 

確かに脂肪を摂り過ぎると太ったり、健康を損なってしまったりすることに繋がりますが、それはあくまでも摂り過ぎた場合です。

 

そしてそれは糖質やタンパク質など他の栄養素も同じことです。

 

脂質が「三大栄養素」と言われるのは身体にとってなくてはならない大切なものだからです。

 

実際のところ脂質は細胞の膜を構成する成分であり、人体の構成成分として水を除くとタンパク質の次に多い(タンパク質 約53%、脂質 43%)ものです。

 

因みに、脳の約60%は脂肪で出来ています。

 

 

脂質はタンパク質と並んで身体にとって影響が大きい栄養素なのです。

 

その為、摂る脂質によってその人の体質が変わると言っても良いくらい脂質は摂る油の「質」が大切になります。

 

今からそんな脂質に関して知っておいてもらいたいことを簡単にご説明させて頂きます!

 

目次

脂肪の種類

脂質の種類についていろいろな分類がありますが、今回は脂質を構成する脂肪酸の種類による分類をご説明させていただきます。

 

大きな括りとして飽和脂肪酸不飽和脂肪酸の2種類があります。

 

※この二つは構造が違うこと(構造上、炭素の二重結合があるか、ないか)により分類されるのですが、ここでは詳しくは触れません。

 

飽和脂肪酸

 

飽和脂肪酸には主に動物の脂肪に多く含まれるため、「動物性脂肪」と呼ばれます。

 

 

常温では個体で、主に

 

・牛肉、豚肉、鶏肉 などの肉類

・卵黄

・クリーム

・バター などの乳製品

 

などに含まれます。

 

不飽和脂肪酸

 

不飽和脂肪酸には二重結合の数と場所によりいくつか種類が分かれます。

 

一価不飽和脂肪酸(ω-9)

 

加熱に強く、酸化しにくいため加熱調理に向いた油です。

 

 

・オリーブオイル

・アーモンド

・アボカド

・菜種油

 

などに含まれます。

 

 

多価不飽和脂肪酸(ω-6)

 

体内で生成できないため必須脂肪酸と呼ばれます。(リノール酸やアラキドン酸など)

 

・紅花油

・ヒマワリ油

・大豆油

・コーン油

 

などに含まれます。

 

多価不飽和脂肪酸(ω-3)

 

体内で生成できないため必須脂肪酸と呼ばれます。(αリノレン酸、EPA、DHAなど)

 

・亜麻仁油

・えごま油

・魚油

 

などに含まれます。

 

使うべき油

 

・オリーブオイル、アボカドオイルなど

 

いわゆるω-9の油です。

熱に強く、安定しており加熱調理に使いたい油です。

 

亜麻仁油、えごま油など

 

いわゆるω-3の油です。

炎症・アレルギーの抑制や血管の拡張、柔軟性向上に働きます。

 

MCTオイル(中鎖脂肪酸)

 

抗炎症効果、抗菌効果を持つ油です。

 

避けるべき油

 

・サラダ油(なたね、大豆、ごま、米、コーン、紅花など)

 

先ほど分類したいわゆるω6(オメガ6)と呼ばれるリノール酸が多い油です。

 

現代人はこのタイプの油を摂り過ぎる傾向にあり、摂り過ぎることにより炎症やアレルギーの亢進、血管の硬化や弾性の低下に繋がります。

 

・マーガリン、ファットスプレッド

 

トランス脂肪酸と呼ばれる油です。トランス脂肪酸についてはまだ不明な点が多い油なのですが、身体に悪いという研究報告が多いため、できるだけ摂取しない方が良いと考えられます。

 

・バター

動物性飽和脂肪酸と呼ばれる油です。多くなりすぎることにより慢性炎症を助長します。

 

 

 

コレステロールとは??

 

 

コレステロールは悪者にされやすい脂質ですが、実は身体にとってとても大切な働きがあります。

 

コレステロールの役割として

 

・細胞膜の構成要素

・副腎皮質ホルモンの原料

・性ホルモンの原料

・胆汁酸の原料

・ビタミンDの原料

 

などが挙げられます。

 

つまりコレステロールは人の正常な機能を維持するために必須の脂質です。

 

そのため本来コレステロールの体内の量はうまくコントロールされています。

 

コレステロール値が上がってしまっている理由として

 

身体が慢性炎症状態

血管の細胞膜に損傷がある

ホルモンの分泌不全を起こしている

 

などが考えられます。

 

必要なコレステロールが多くなってしまっているor余ってしまっている為、コレステロール値が高くなってしまっている状態です。

 

この場合の改善方法として

 

1. 慢性炎症を取り除く

 

2. 水溶性食物繊維を摂る

 

ことが挙げられます。

※詳しくお知りになりたい方は「知っておきたい食物繊維の知識」の記事をご覧ください。

知っておきたい「食物繊維」の知識

 

実はコレステロール値は低い状態の方が危険です。

 

コレステロール値が下がっていると

 

低タンパク状態、低栄養状態を示しているといえます。

 

そしてホルモンの生成に難を抱えるため、朝起きられない、うつ気味の傾向といった状態に陥ってしまっていることも多いです。

 

この場合の改善策として

 

1.たんぱく質の摂取量を増やす

 

2.胃酸の分泌を促す

 

ことが必要になります。

 

たんぱく質を中心とした三大栄養素を毎食摂ることが大切ですが、たんぱく質を消化する為の胃酸の分泌が悪くなってしまっている場合はタンパク質をうまく消化・吸収できないため、胃酸の分泌を促すことや腸内環境を改善することが必要になります。

 

※詳しくお知りになりたい方は「知っておきたいタンパク質の知識」の記事をご覧ください。

知っておきたい「たんぱく質」の知識

 

 

まとめ

 

三大栄養素である脂質は身体にとって必須の栄養素であるが、摂る脂質の量や質を考えて摂る必要がある。

 

現代病の多くは慢性炎症性の疾患であり、脂質摂取の過剰や質のバランスが悪くなると慢性炎症のに繋がってしまう。

 

脂質を摂取する際には身体にとって不足しがちなω-3の油や中鎖脂肪酸などを積極的に摂るようにし、ω-6や動物性飽和脂肪酸やトランス脂肪酸は摂取量に気を付ける必要がある。

 

また、コレステロールは悪者にされがちな脂質であるが身体にとって大切な役割があり、高コレステロールよりもむしろ低コレステロールに気を付けなければいけない。

 

 

今回は「脂質」について知っておいてもらいたいことを簡単にまとめてみました。

 

今回の内容が少しでも皆様もお役に立てれば幸いです。

 

内容をより詳しくお知りになりたい方は是非、直接ご相談ください。

https://www.yua-seikotsuin.com/personal/

 

ページトップへ戻る