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肩こりとダイエットの関係を考えてみた

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こんにちは!

ゆあ整骨院の髙杉です

 

今回は肩こりとダイエットの関係について考察していこうかと思います!

肩こりを取ることがダイエットに繋がる

といった事をテレビやネット記事などで見聞きしたことのある方も多いと思います。

 

私も実は聞いたことがあります!!

では、はたしてそれは事実なのでしょうか??

 

結論からいうと、

「肩こりを取れば痩せる」というのは事実とは言えません

その理由を掘り下げていきます。

 

 

 

そもそもなぜ???

 

では、初めになぜ「肩こり解消で痩せる」といった話が取り上げられることになったのでしょう?

 

その原因としては、

実際に理論上は、肩こりを改善することによって痩せやすくなるためだと思います。

 

 

理由は、肩甲骨の周囲に存在する褐色脂肪細胞が代謝を上げてくれるからです。

 

褐色脂肪細胞とはいったい何者??

 

褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞とは異なり、多胞性の脂肪滴や豊富なミトコンドリアを有し、熱生産とエネルギー消費が活発である

(出典・脇祐典、山内敏正著 医学のあゆみ 褐色脂肪細胞)

 

つまり褐色脂肪細胞は脂肪細胞の一種ですが、エネルギーを多く消費する細胞なので

この細胞が活発になればダイエットの効率が良くなる

という事になります。

 

またこの細胞は肩甲骨から背中、首の付け根あたりに多く分布している細胞です。

 

そのため、肩こりを解消することで血行が良くなれば

代謝も上がり、褐色脂肪細胞も活発になる。

 

活発になることで自然と消費エネルギー量が増える。

 

といった理由から、どうやら肩こり解消で痩せるといった話に繋がったのだと思います。

 

 

ダイエットと肩こりは無関係??

 

では、肩こりとダイエットはまったくもって無関係なのでしょうか?

 

無関係だと割り切ってしまうのは少々早計かと思います

 

そもそも「瘦せる」為に必要な事は「カロリーを消費する」ことです

 

大前提として

一日の、消費カロリーが摂取カロリーを上回る

必要があります。

 

器質的な疾患が無いのであれば、この大前提を守らなければ痩せることはありません。

ダイエットをしたい方には耳の痛い話かもしれませんが、

そのために有酸素運動やトレーニング、食事の管理を行うのです。

 

つまり運動、食事管理をしっかりと大前提として行っている方は、肩こりを解消させることにより更にダイエットを効率の良いものにしてくれます。

 

例えば

1 筋緊張が取れ血行がよくなり代謝が上がる

2 褐色脂肪細胞がより活発になり消費エネルギー量が多少増える

3 肩回りの可動域が上がり行える運動やトレーニングの幅が広がる

 

などといったメリットが生まれます。

更には私生活がより楽に送れるようになったり、仕事のパフォーマンスが向上したり

といった嬉しいおまけもついてくるでしょう。

 

 

結局ダイエットには何が効果的??

 

先ほどダイエットには運動と食事管理が重要であると記しましたが、

どちらの方が有効なのでしょうか?

 

次の論文をご覧ください

 

平均年齢23歳の113名の学生を対象に、日常の運動程度や種類ならびに摂取と消費カロリーに対する意識が肥満度(BMIと体脂肪率)に及ぼす影響について調査した。

その結果、食べ過ぎに気をつけることは過体重を防ぐ効果はあっても、肥満を防ぐ効果は少なかった。

一方、運動をよくすることは、過体重を防ぐだけでなく肥満を防ぐ効果もあった。したがって、健康にダイエットするには運動の実践が推奨される。

(荒川浩久、木本一成、川村和章、戸田真司、黒羽加寿美、宋文群  運動と肥満の関係)

 

この記事によると、体重を落とすという点に注目するのであれば、やはり運動が重要になってくることが分かります。

 

ただ、食事の管理は体重を増やさないためにもしっかりと行う必要がありそうです。

 

 

結論

 

「肩こりの改善はダイエットのサポートになる」程度の認識に留めておくのが良いでしょう

肩こりを改善させたからと言って痩せるわけではありませんのでご注意下さい。

 

ダイエットをしたいのであれば、運動と食事の管理の両方をしっかりと行っていくことが重要になってきます。

 

ではどのように食事、栄養を考えていけばいいでしょうか?

 

そのための参考になる記事を書いていますので下記の記事も読んでみてください!!

 

ダイエットの為にまず取り組むべきこと(栄養編)

知っておきたい「たんぱく質」の知識

知っておきたい「食物繊維」の知識

知っておきたい「脂質」の知識

トレーニングの効果を出すための原理・原則

 

 

最後に余談になるのですが、面白い論文を見つけたので一部抜粋してご紹介します。

 

世の中には多種多様なダイエット法が存在するが、どの方法が自分に合うかは実施してみないと分からない

中略

ダイエット方法につても有効性を予測するバイオマーカーが発見できると考えられる。この情報が蓄積されれば血液検査だけで自分に合ったダイエット法を簡単に調べられるようになるかもしれない

(桜井晴奈 著  そのダイエット方法でやせられる?血液検査で予測するダイエット効果)

 

本当に血液検査で自分にあったダイエット法が分かるようになったらいいですね!!

 

さて、いかがでしたでしょうか?

今回の内容は人によっては耳の痛い内容も多かったと思いますが、少しでも参考になれれば幸いです!

 

 

 

 

 

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