呼吸から身体を整える
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こんにちは!ゆあ整骨院の細田です。
今回は「呼吸」に関して知っておいてもらいたいことをお伝えさせて頂きます。
・日常的に腰や肩などに痛みがある
・疲れやすく、回復が遅い
・階段などですぐに息切れする
・ダイエットがうなくいかない
このような悩みを抱えている方はもしかしたら呼吸に問題があるかもしれません。
実は約90%の人は正しい呼吸ができていないと言われています。
人は一日で2万回以上呼吸をしていると言われている為、間違った呼吸を繰り返してしまうと身体が不調に陥ってしまうのは想像できるかと思います。
逆に、呼吸状態が改善すれば身体の状態も良くなるともいえます。
まずは現代人の呼吸の問題点からご説明いたします。
目次
現代人の呼吸の問題点
現代人の呼吸の問題点として大きく2点挙げられます。
呼吸のしすぎ
一つ目の問題点は「呼吸のしすぎ」です。
1分間でおおよそ8回~12回くらいの呼吸回数が標準なのですが、無意識に呼吸をしてみて呼吸数がこれよりも多くなってしまっている人が非常に多い印象です。
身体にとって酸素は無くてはならないものなので、沢山身体の中に摂り入れることが良いイメージをお持ちの方が多いと思いますが、実は酸素を沢山身体の中に摂り入れる為には二酸化炭素の量とのバランスが重要で酸素の量よりも二酸化炭素の量がむしろ大切になりなす。
現代人の多くは息を吸いすぎ状態となり、しっかりと吐けない状態となってしまっている為、うまく酸素と二酸化炭素の交換が出来ずに呼吸過多の状態となってしまっていると考えられます。
呼吸のしすぎの影響
呼吸の回数が増えることによって身体にどのような影響があるのかというと以下の点が挙げられます。
・呼吸のたびに首や肩周りの筋肉が過剰に働き、肩こり首こりの原因となる。
・交感神経が優位になり、緊張状態、不安感、恐怖感が増加する。
・消化器への血液供給が減り、消化不良が起こる。
・交感神経が弧状に働き、副交感神経の働きが鈍るため、疲れが取れなくなる。
これらは影響の一部ですが、呼吸のしすぎは身体にとって良くないことが伝わったかと思います。
口呼吸
2つ目の問題点は口呼吸です。
口呼吸は「百害あって一利なし」といっても過言ではないくらいです。
口は本来、消化器であり、呼吸の際に通常は使うべきではありません。(激しい運動時は除く)
口呼吸の影響
・虫歯・歯周病・口臭の原因になる
・免疫力の低下
・姿勢が悪くなる
・睡眠の質が悪くなる
・呼吸量が増える
現代では子どもの口呼吸も問題となっています。
口呼吸になることによって顔面の骨形成や歯並びにも影響が出てきますのでお子様が口をポカンと開けがちな場合はお父さん、お母さんが気にしてあげると良いかと思います。
呼吸の改善法
ここからは呼吸の改善する為に必要なことに関してお伝えさせて頂きます。
呼吸数を減らす
1つ目の改善方法は「呼吸数を減らす」ことです。
前述の通り、現代人は呼吸が浅く、速くなっていることがとても多いです。
この状態では、反り腰気味となり、呼吸する為のメインの筋肉である横隔膜がうまく使えません。
そのため、横隔膜がうまく使えるような身体の姿勢を作っていくことが必要になります。
下の写真のようなポーズを取り、ゆっくりと深呼吸を繰り返すといったエクササイズを行い、横隔膜を使った呼吸を身体に覚えさせることが必要になります。
このポーズをキープしたまま、ゆっくりと息を鼻から吸って、口から吐き、数秒止める、といったリズムで深呼吸を繰り返します。
より詳しく呼吸エクササイズをお知りになりたい方は直接お声掛けください。
鼻呼吸
呼吸を改善するために必要な二つ目は「鼻呼吸」です。
口呼吸から鼻呼吸にすることで以下のような影響が期待できます。
・免疫力が強化される
・体温が上がり、血のめぐりが改善する
・姿勢が良くなる
・体内環境が安定する
・日常生活や運動のパフォーマンスが改善する
舌の位置
鼻呼吸をするためのポイントは舌の位置です。
舌の理想的な位置は上顎についた状態です。
この状態に舌があることによって舌にアーチが形成され、気道が広くなり、鼻呼吸をしやすい状態となります。
また、舌が上顎に付いた状態であると頸や頭部の安定にもつながり、首こり肩こりの改善にも繋がります。
舌を口蓋に付けたまま、口をしっかりと閉じてウォーキングするといった感じでトレーニングをすることができます。
他にも風船を使ったトレーニングなどもありますのでより詳しくお知りになりたい方は直接お声がけ下さい。
まとめ
呼吸は一日に2万回以上行われており、生きていくために必要不可欠なものであるが、実は90%の人は呼吸が適切にできていないと言われている。
呼吸の問題点として「呼吸のしすぎ」と「口呼吸」が挙げられる。
解決策として「呼吸数を減らすこと」と「鼻呼吸」をすることが挙げられる。
呼吸数を減らすためには横隔膜がうまく使える状態にしていくことが大切である。
また、鼻呼吸をうまく行うには舌の位置が大切である。
呼吸の状態を変えることによって心身を劇的に変えることが出来ると考えられる。
今回は「呼吸」について知っておいて頂きたいことをお伝えさせて頂きました。
今回の内容が少しでも皆様の健康のお役に立てれば幸いです。
より詳しく「呼吸」についてお知りになりたい方は是非直接お声がけいただければ幸いです。
細田