腰痛を解剖学的に考察してみた!パート3
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こんにちは!
ゆあ整骨院の濱口です(^-^)
前回の僕の記事で、圧縮ストレスが原因で起こる腰痛について書かせて頂きました。
もし、前回の記事を読まれていない方は、腰痛を解剖学的に考察してみた!パート2をご覧ください!
今回はその続きの内容で、力学的ストレスの中でも剪断(せんだん)ストレスについて深掘りしたいと思います!
是非、腰痛でお悩みの方は参考にしてみて下さいね(^-^)
目次
剪断ストレスとは?
本題に入る前に、剪断ストレスとは何なのでしょう?
これは簡単に言うと、「互い違いの力が作用している状態」になります。
どういう事かというと、ある部位とある部位が互いに違う方向に力のベクトルが働くことで、その組織に痛みの刺激が入り、痛いという感覚になります。
これが剪断ストレスが掛かっている状態です!
ここから本題に入りますが、剪断ストレスを受けるタイミングとしては、一般的に言われる悪い姿勢の時です。
以前の僕の記事でもお伝えした、抗重力伸展活動が出来ている姿勢が本来の良い姿勢になります。
「抗重力伸展活動が出来ていない=良くない姿勢」という形になり、良くない姿勢の事をマルアライメントと言いますが、マルアライメントが剪断ストレスを作る要因になっているのです。
マルアライメントの状態と言うのは・・・
・頭が前に出ている
・背中が曲がっている
・腰も曲がっている
という状態になります。いわゆる猫背ですね!
こうなると骨盤も後傾(こうけい)といって、腰が丸まってしまうような状態になります。
すると、骨盤周りにある強力な靭帯が緩むポジションになり、関節を安定させることが出来なくなってしまいます。
靭帯が機能しないと、骨盤を構成する腸骨(ちょうこつ)と仙骨(せんこつ)の間にある仙腸関節(せんちょうかんせつ)は動き過ぎてしまう為、両者の間で剪断力が生まれてしまい、強い痛みを引き起こしてしまうのです(´;ω;`)
これが剪断ストレスによる腰痛です!
剪断ストレス性の腰痛による機能障害
剪断ストレス性の腰痛では、以下のような機能障害が起こる可能性があります。
・仙腸関節の安定性の低下
・背筋の筋力低下
・体幹の筋力低下
・マルアライメント
このあたりが考えられます。
仙腸関節に関していうと、後傾気味に過ごしてしまうことで靭帯群が緩んでしまい、剪断ストレスを受けてしまいます。
背筋の筋力低下に関していうと、腰椎や骨盤を安定させるために働くのですが、これらの筋肉が弱くなることで骨盤を安定できず、剪断ストレスを受けてしまいます。
体幹の筋力低下も同様で、特に股関節の前側についている腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉が筋力低下を起こしやすいです。
この筋肉は腰椎から股関節にくっ付く筋肉で、腰椎を前弯させたり、体幹を曲げる作用のある筋肉です。
腸腰筋が筋力低下を起こすと、腰椎を安定させることが出来なくなってしまい腰椎が後弯し、それに伴って骨盤も後傾する為、骨盤に剪断ストレスを受けてしまいます。
マルアライメントに関しては、基本的には正常な姿勢を保てないので、猫背や円背といった状態になり、剪断ストレスを受けてしまいます。
これらが剪断ストレス性の腰痛によって起こる機能障害になります!
まとめ
・剪断ストレスは、骨盤に起こりやすい
・剪断ストレスを受けやすい人の特徴は、マルアライメントを持っている人が多い
・剪断ストレス性の腰痛の機能障害は、仙腸関節の安定性の低下、背筋や体幹の筋力低下、マルアライメントなどがある
今回は剪断ストレス性の腰痛について解説させて頂きました!
少し難しい話も多かったかと思いますが、このような形で腰痛は分類が出来、施術をさせてもらうときも僕たちは多用する考え方になります(^-^)
今後も腰痛だけでなく、他の症状についても解説したいと思いますので、是非とも参考にしてみて下さいね(^-^)
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