腰痛を解剖学的に考察してみた! パート1
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こんにちは!
ゆあ整骨院の濱口です(^-^)
今回は腰痛について解剖学的、運動学的にいろいろとまとめてみました!
やはり腰痛は、いろいろな症状と比べてみても罹患数が多く、誰にでも起こり得る症状です。
なので少し詳しめに、かつ分かりやすくご紹介したいと思いますので、是非とも参考にしてみて下さいね(^-^)
目次
腰痛を考えるときに重要なことは?
では、腰痛を考えるときにまず何から考えていくべきなのでしょうか?
それは、「どう動かすと痛いのか?」です。
これは専門的にいうと、力学的ストレスといいます。
どのような力に対するストレスが原因で、その部位を痛めてしまっているのか?を明確にする必要があります。
腰痛で考えていくと、主に3つの力学的なストレスがあります。
・伸張ストレス
・圧縮ストレス
・剪断ストレス
これらが腰痛で考えられる主な力学的なストレスになります。
これら3つのストレスを細かく説明すると、たぶん読むのも大変かと思いますので、今回は伸張ストレスについて深堀りしたいと思います!
伸張ストレスとは?
これは簡単にいうと、伸ばされることによって出る痛みのストレスを言います。
人間は動物の中で唯一、直立二足歩行ができる動物です。
そうすると、他の動物では起こりえない姿勢を取るわけなので、腰への負担も強まります。
この伸張ストレスが起こるタイミングとしては、立っている時や座っている時で起こります。
立っている時や座っている時は、胸郭(きょうかく)という肋骨・肋軟骨・胸骨・胸椎で覆われているエリアが、常に前に倒れようとする力を発生させています。
つまり、胸郭が前に倒れないように腰回りの筋肉たちが働くので、伸ばされながら縮もうとすると力が働き、それが長期間続くことで痛みを起こす、ということになります。
伸張ストレスを強める人の特徴は?
先ほど伸張ストレスの概要部分についてお話ししましたが、ではどのような人が伸張ストレスを強めてしまっているのでしょうか?
結論から言うと、「姿勢の悪い人」になります。
詳しく言うと姿勢が悪い人というのは、重力に対抗できていない姿勢になっていると言えます。
重力は常に人の身体に掛かり続けている力です。
もし完全に重力に負けてしまうと、人間は立つことが出来ません。
それでは都合が悪いので、人間は重力に対抗できるシステムを作り上げました。
これを専門的には、抗重力伸展活動(こうじゅうりょくしんてんかつどう)と言いますが、いわゆる背筋が伸びている良い姿勢というイメージで問題ありません。
姿勢の悪い人は、抗重力伸展活動ができていないせいで、常に身体が前に倒れようとする方向に力が働き続けてしまい、腰回りの筋肉が常に伸ばされている状態になります。
長年かけてこの状態が続くと、筋肉の中の圧力が上がり続けてしまい、痛みの原因となります。
さらに、筋肉が柔軟性を失い、筋肉同士の滑りが悪くなることで、筋肉自体の伸張性がなくなりますので、負のスパイラルに陥ってしまいます。
なので姿勢が悪い=伸張ストレスを受け続ける、という構図が出来上がるわけですね(^^;
伸張ストレス性の腰痛によって起こる機能障害
伸張ストレスが原因で起こる腰痛では、以下のような機能障害が起こる可能性があります。
・背筋群の機能低下
・股関節周囲の筋肉の筋力低下、柔軟性低下
このあたりが考えれられます。
背筋群に関していうと、悪い姿勢の長期化によって伸張ストレスが加わり続けてしまい、背筋群の柔軟性が低下し、さらに筋肉の内部の圧力が上がることで痛みを引き起こす可能性があります。
股関節周囲の筋肉に関していうと、骨盤や腰椎の動きに関わる筋肉が多い事から、悪い姿勢の長期化によって股関節周囲の筋肉の柔軟性が低下し、さらに筋力低下を招いてしまい良い姿勢が保てず、腰回りの伸張ストレスが加わり痛みを引き起こす可能性があります。
他にもいろいろな可能性はありますが、これらが伸張ストレス性の腰痛で起こる主な機能障害です!
まとめ
・腰痛は、どう動かすと痛いかを確認する
・主な力学的なストレスは伸張ストレス、圧縮ストレス、剪断ストレスがある
・伸張ストレスが起こる原因は、姿勢の悪さが原因となる
・伸張ストレス性の腰痛は、背筋群の機能低下、股関節周囲の柔軟性が低下または筋力低下が起こる可能性がある
今回は伸張ストレスによって起こる腰痛について解説しました!
今もシリーズ的な感じでいろいろとお伝えしていきたいと思いますので、是非とも参考にしてみて下さいね(^-^)
もっと詳しく知りたい方は当院まで!