腰痛を解剖学的に考察してみた!パート2
- 整体
- 施術関連
こんにちは!
ゆあ整骨院の濱口です(^-^)
前回の僕の記事で、伸張ストレスが原因で起こる腰痛について書かせて頂きました。
もし、前回の記事を読まれていない方は、腰痛を解剖学的に考察してみた!パート1をご覧ください!
今回はその続きの内容で、力学的ストレスの中でも圧縮ストレスについて深掘りしたいと思います!
是非、腰痛でお悩みの方は参考にしてみて下さいね(^-^)
目次
圧縮ストレスとは?
本題に入る前に、圧縮ストレスとは何なのでしょう?
これは簡単に言うと、「ある組織が圧迫されている状態」になります。
例えば、10kgの重さのリュックサックを背負っているとします。
この状態がある程度の時間が経ってくると、肩に重さが蓄積されて痛みが出たり圧迫感を感じたりしますよね?
このような状態が、身体の内部で起こっていると考えてもらえるといいと思います!
本題に入りますが、圧縮ストレスが起こるタイミングとしては、重いものを持つ時・手を上に挙げて何かしている時です。
立っている時には、背骨の関節である椎間関節(ついかんかんせつ)で約20%、背骨と背骨の間にある椎間板(ついかんばん)で約80%の圧縮負荷が掛かると言われています。
身体を前かがみにする時に椎間板の圧縮負荷が強くなり、逆に身体を後ろにそる時に椎間関節の圧縮負荷が強くなります。
つまり、姿勢が変化することによって圧縮負荷というのは変わるということです!
重いものを持つ時には、身体を前かがみにした状態から持ち上げると思いますが、この状態では椎間板の圧縮負荷が強くなり、進行すると椎間板ヘルニアになります。
手を挙げて何かをする時には、背中を後ろにそっている状態になりますので、この状態では椎間関節の圧縮負荷が強くなり、関節への負担が強まります。
このような感じで、姿勢の変化によって圧縮ストレスが原因で腰痛になってしまうのです。
圧縮ストレスを受けやすい人の特徴とは?
これは先ほども書きましたが、重いものを持つ機会の多い人です。
どうしても重いものを持つと、腰を屈めたりする機会が多いので、椎間板への圧縮ストレスが強くなってしまいます。
それに伴って組織が痛みを拾ってしまい、腰痛になってしまうのです。
これが圧縮ストレスを受けやすい人の筆頭になりますが、実はそれ以外にも圧縮ストレスを受けやすい人たちがいます。
それが「姿勢の悪い人」になります。
姿勢が悪い状態の定義としては、前回の記事でお伝えした抗重力伸展活動(こうじゅうりょくしんてんかつどう)が出来ない事を指します(今回は抗重力伸展活動の話は割愛させて頂きます( ;∀;))。
いわゆる悪い姿勢が長時間続くと、椎間板の中にある髄核(ずいかく)というゼリー状の組織が通常の位置よりも後ろの方に持っていかれます。
すると、椎間板を覆っている線維輪(せんいりん)という組織が耐え切れなくなり破れてしまい、髄核が外に飛び出します。
(出典元:春陽会中央病院)
これが椎間板ヘルニアの発生機序になります!
つまり、姿勢が悪いと椎間板に対して圧縮ストレスを受けてしまい、それが引き金になって腰痛を引き起こしてしまうのです。
圧縮ストレス性の腰痛によって起こる機能障害
圧縮ストレスが原因で起こる腰痛では、以下のような機能障害が起こる可能性があります。
・椎間関節の機能障害
・椎間板ヘルニア
・坐骨神経痛
このあたりが考えられます。
椎間関節に関していうと、いわゆる反り腰のが強すぎる方は関節が圧縮し、その周りにある組織が損傷することで痛みの信号を拾い、腰痛として引き起ります。
椎間板ヘルニアに関していうと、重いものを持ち上げる機会が多かったり、悪い姿勢で座りっぱなしでいると、椎間板の中にある髄核が後ろに飛んでしまうことで痛みの信号を拾い、腰痛として引き起ります。
坐骨神経痛に関していうと、坐骨神経の上にある梨状筋(りじょうきん)が硬くなってしまうことで神経に余計な刺激を起こし、坐骨神経痛または腰痛を引き起こします。
他にもいろいろな可能性が考えられますが、これが圧縮ストレス性の腰痛で起こる機能障害になります!
まとめ
・圧縮ストレスは椎間関節、椎間板が主に影響を受けやすい
・圧縮ストレスを受けやすい人の特徴は、重いものを持つことが多い人or姿勢が悪い人である
・圧縮ストレス性の腰痛で起こる機能障害は、椎間関節の機能障害、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛である
今回は圧縮ストレスが原因で起こる腰痛について解説しました!
少し難解な部分もあったかと思いますが、今のご自身の腰痛に当てはまる話がもしかするとあったかもしれませんね( ;∀;)
次回は剪断(せんだん)ストレス性の腰痛について解説していきますので、次回も楽しみにしてください(^-^)
詳しくは当院へお問い合わせください!